「あ~、また同じこと繰り返してる。前も変えようと思ったんだ。あの時、変えておけばよかった。」
なんて、ぼやいている経験のある方 ── 多いのではないでしょうか?
私もぼやいていました。「あの時やっておけばよかった」を、何度も何度も。
こんにちは、おかもち(48歳)です。
いろんな現場で20年。製造業の生産管理と営業を兼ねながら、現場の「モヤモヤ」を改善するヒントを発信しています。
前回のやってみる力編④では「動かないリスクこそ最大の損失」を書きました。
今日は、その裏返し ── 動くなら、今日やる。改善の鮮度を守る 話です。
この記事を読めば、「思いついた瞬間」の鮮度を落とさず、今日1つの改善を積み重ねる視点が手に入ります。
なぜなら、私自身が「メールの署名機能を放置し続けた」失敗と、「気になったら即実行」の教訓を身をもって知ったから。3つのエピソードを通して、スピードを価値に変える哲学を一緒に見ていきましょう。
改善のアイデアには「鮮度」がある

業務中、ふと思いつくことがあります。
「これ、こう変えたら楽になるな。」
「あの手順、順番を入れ替えたらいいかも。」
「このメール、テンプレ化しておこう。」
その瞬間、熱意もあります。頭の中で改善のイメージも湧いています。
でも、少し忙しくなって、「明日でいいか」と思うんです。
そして、翌日 ── 熱意は、静かに冷めています。
「あれ、何を変えようとしてたんだっけ?」
「まあ、今のままでもいいか。」
こうして、アイデアは消えていきます。
明日になると、改善の鮮度は落ちるのです。
だからこそ、「今日やる」が大事。今日は、私が経験した「鮮度を守れなかった話」と、「今日やる」を実現するための3つの工夫をお伝えします。
〈失敗〉メール署名を、放置していた話

私が長い間、放置していた小さな失敗があります。
メールの署名機能。
最初、設定のやり方が分かりませんでした。「あとで調べよう」と思ったまま、放置。
毎回、メールを送る時、定型文を **自分で入力** していました。
会社名、部署名、氏名、電話番号、メールアドレス。
毎回、これを打つ。
そして、メール作成のたびに、心の中で **「あ~まただ」** とつぶやく。「これ、なんとかならないかな」と、毎回思う。
でも、次のメールでも、また同じことを繰り返す。
「ちょっと調べて登録するだけなのに」の繰り返し。
そう。ちょっと調べれば、10分で解決するはずのことでした。設定画面を開いて、署名を登録するだけ。それだけで、その後の何百回ものメールで、この手間がゼロになる。
でも、その10分を惜しんで、私は毎回何十秒もの入力を続けていました。「あの時、10分使っていれば」── これも、鮮度を落とした後悔の一つです。
〈編④の続き〉「気になったら即実行」──「間違えそうだな」を消さない

前記事(やってみる力編④)で書いた話を、思い出してください。
納品書と受領書を取り違えた失敗の話です。
私は「なんか間違えそうだな」と、以前から気づいていました。でも、その時に対策しなかった。結果、見事に取り違えて、頭を下げに行くことになった。
あの失敗を通して、私が学んだことは、こうです。
間違ってしまった時の「最悪な展開」を想像すること。
「たまにだから」「今回たまたま」を言い訳に改善を怠ると、私のように最悪な展開を経験することになります。
大事なのは、「間違えそうだな」を消さないこと。
気づいた瞬間の感覚を、忘れない間に、今できることを今すべきなんです。
「他の人はそんなドジしない、対策するまでもない」
そう言いがちです。でも、気になったなら、それは対策すべきサイン。
気になったのなら、**即実行**。
たった5分の対策で、あの後の何時間もの無駄は防げたはずでした。
一日一善スタイル ── ちょっとしたことでいい

ここまで読んで、「即日実行って、忙しい日々の中で難しい」と感じた方もいるかもしれません。
大丈夫です。今日1つやる、と言っても、大きな目標でなくていいんです。
一日一善、みたいな感覚で十分です。
今日できることの例:
- 落ちているゴミを、拾う
- 傾いたファイルを、きれいに整える
- ほこりがたまったところを、拭いてみる
- メールの署名を、10分で登録する
- 気になっていたメモを、机の見える場所に貼り直す
本当に、ちょっとしたことでいい。
でも、多くの人は、日々の業務に追われて、それすらできないんです。「あとでいいや」で流してしまう。
一日一善、ちょっとしたことでいい。
ゴミを一つ拾うだけでも、それは「今日やった」という事実になります。この小さな積み重ねが、いつか大きな変化になります。
即日実行が、空気を変える

もう一つ、大事なことをお伝えします。
あなたが「今日やる」を実践していると、周りが気づき始めます。
「あの人、いつも動いてるな」
「気づいたら、すぐ手を動かしてる」
それを見ていた周りの人が、少しずつ「自分もやってみようかな」と思い始めます。
一日一善の姿勢は、言葉より雄弁に、周囲へメッセージを送るんです。
即日実行が、空気を変える。
大きな改革は要りません。あなたの「今日1つ」が、職場全体の「今日1つ」を生む可能性を秘めています。
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思いついたその瞬間に記録し、鮮度を落とさず即日実行するためのパートナーです。
考える力編④でも紹介した、業務改善の頼れる相棒です。
次回から、やってみる力編⑥(完結編)へ
シリーズ次章は、やってみる力編 ── ついに 完結編 です。
試作品で始めた編①から、自分で動く編②、巻き込む編③、動かないリスクを認識した編④、そして今日「今日やる」を書いた編⑤。
次回は、やってみる力編の集大成として、これまでの学びを統合する内容を予定しています。
引き続き、お付き合いいただけたら嬉しいです。
思いついたら、すぐやってみる

最後に、私の本音を一つ。
思いついたら、すぐやってみることです。また今度の先には、後悔が待っています。
メールの署名を、今日登録する。
気になった「間違えそうだな」を、今日消す。
落ちているゴミを、今日拾う。
たった一つでいい。今日、動いてみてください。
「明日でいいか」と思った瞬間、それは **「後悔の予約」** です。
今日やった一つが、明日の景色を変えていきます。
今日も、机の上から。
半径1m以内、1秒から、引き算から、流れから、他者から、目的から、相手から、見える化から、冷静さから、数字から、聞くことから、動くことから、引っ張ることから、巻き込むことから、失敗を恐れないことから、そして、今日やることから。
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