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業務改善のやってみる力⑥(完結編)|「やらない言い訳」をやめる 3つの思い込み

「このアイデア、めっちゃいいじゃん。」
「でもな~、あれもこれもやらないといけないし、大変そう。」

そんな思いを抱えたまま、何もせずに日々が過ぎている方 ── 多いのではないでしょうか?

かつての私もそうでした。「**この作業台片付けたら、広いスペースで楽にできるのになぁ**」── でも、一人で片付けるのも大変だし、片付けていいものなのかも分からない。そんな **モヤモヤした日々** を過ごしていました。

こんにちは、おかもち(48歳)です。
いろんな現場で20年。製造業の生産管理と営業を兼ねながら、現場の「モヤモヤ」を改善するヒントを発信しています。

前回のやってみる力編⑤では「今日やる・改善の鮮度」を書きました。
そして今日は、やってみる力編 ── ついに 完結編 です。

テーマは「**やらない言い訳をやめる**」。編①〜⑤で書いた技術論の**根っこにある「気持ちの壁」**を、3つの思い込みを通して外していきます。

この記事を読めば、行動を止めている「思い込み」を外し、小さな一歩を今日踏み出す視点が手に入ります。
なぜなら、私自身が「大変そう」で動けなかった経験から、「一日一善で気持ちが楽になった」までの変化を体験してきたから。3つの思い込み+やってみる力編 全6本の集大成を通して、シリーズの最終ステップを一緒に見ていきましょう。

行動を止めているのは、「気持ちの壁」

頭の中には、いいアイデアがあります。
「こう変えたら楽になるな」「あの手順、変えたら早くなるな」── 誰もが、そんなアイデアの一つや二つを、持っているはずです。

でも、実際には動けない。
なぜでしょうか。

能力の問題ではありません。時間の問題でもありません。
本当の理由は、**気持ちの壁**です。

行動を止めているのは、気持ちの壁

そして、その壁の正体は、**3つの思い込み**です。「大変そう」「誰かがやってくれる」「忙しいから後で」── どれか一つでも思い当たるなら、その思い込みが、あなたの行動を静かに止めています。

今日は、この3つを一つずつ外していきましょう。

思い込み①:「大変そう」── 一人で全部やろうとしていませんか

最初の思い込みは、「大変そう」です。

冒頭でお話しした「作業台の片付け」── これは私の実体験です。

「この作業台片付けたら、広いスペースで楽に作業できるのに。」
アイデアは、頭の中にありました。

でも、実際に動こうとすると、こう思ってしまう。

  • 一人で片付けるのは、大変そう
  • そもそも、片付けていいものか、分からない
  • 間違って捨てたら、後で怒られるかも

そうやって、手が出せないまま、モヤモヤした日々を過ごしていました。

この「大変そう」の裏には、実は別の思い込みが隠れています。
それは、**「完璧にやらなきゃいけない」**です。

全部片付けよう、と思うから大変になる。
許可を全部取ってから、と思うから動けない。
100点を目指すから、0点で止まる。

「大変そう」の裏に、「完璧にやらなきゃ」が隠れている

この思い込みを外すのは、簡単です。「一つだけ」から始めればいい。次の思い込みで、もう少し詳しくお話しします。

思い込み②:「誰かがやってくれる」── 待っていても、誰も動かない

2つ目の思い込みは、「誰かがやってくれる」です。

これは、私が何度も気づかされたことです。

**最初から誰かがやってくれるのであれば、もう改善されているはず**なんです。

大抵は、こうです。
みんな興味がない。見ていない。見てはいるけど「誰かやるだろう」。
**押しつけ合いで、進むことはありません**。

結局、私自身の作業がやりにくいまま。
けれど、周りの人も同じはずです。狭いなと感じながら作業しているかもしれない。

だったら、どうすればいいか。

**目の前の邪魔なものを、一つだけ**でも片付けてみる。

「誰かがやってくれる」を待っても、誰も動かない

私が一つ動けば、周りの人も「あ、動いていいんだ」と気づきます。やってみる力編②で書いた「持ち主不明品仮置き場」── あの時も、私が一つ動いたら、周りから物が集まりだしました。

誰かを待つより、自分が「誰か」になる。
それだけで、現場は動き出します。

思い込み③:「後で」── 「たくさんあるな~」でなく「一つだけ」

3つ目の思い込みは、「忙しいから、後で」です。

これは、視点を変えるだけで、簡単に外せます。

ものだらけの作業台を見てください。
たくさんあるものを「たくさんあるな~」と見ていると、こう感じます。
**「片付けられそうにない」**。

でも、手前の道具**一つ**なら、どうでしょうか?
「今日は、これだけ」なら、できるはずです。

今日は一つだけ、明日も一つだけ。
少しずつでも、進んでいくはずです。

「たくさんあるな~」でなく「今日は一つだけ」

「後で」の思い込みは、実は「全部やろう」と思っているから生まれます。全部と考えるから、後回しになる。一つと考えれば、今日できる。

やってみる力編⑤で書いた **「一日一善」** ── まさに、この考え方です。ゴミを一つ、傾いたファイルを一つ、ほこりを一箇所。それだけで十分。

「できない理由」を「どうやればできるか」に変える

3つの思い込み、いかがでしたか?

「大変そう」「誰かがやる」「後で」── これらは、すべて **「できない理由」** です。

でも、少し視点を変えると、こう変換できます。

できない理由(思い込み) どうやればできるか
大変そう 一つだけならできる
誰かがやる 私が一つだけ動いてみる
後で 今日、一つだけ

魔法のようなテクニックではありません。ただ、質問の形を変えるだけ。それだけで、思考が「止まる」から「動く」に切り替わります。

★ やってみる力編 全6本の集大成

ここで、やってみる力編 全6本を一気に振り返ります。

各編で書いてきたエピソードと核を並べると、こうなります。

  • 編①:完璧より試作品で始める(**立ったまま切断できる台**)
  • 編②:「提案するだけ」をやめて自分で動く(**持ち主不明品仮置き場**)
  • 編③:仲間を巻き込む(切断台に**追加提案が続々**来た話)
  • 編④:動かないリスクこそ最大の損失(**納品書取り違え**)
  • 編⑤:今日やる・改善の鮮度を守る(**メール署名放置** + 一日一善)
  • 編⑥:言い訳をやめる(★今回・3つの思い込みを外す)

こう並べてみると、シリーズを貫く一つの物語が見えてきます。

試作品で始めて → 自分で動いて → 仲間を巻き込んで → 動かないリスクを認識して → 今日やる習慣を作って → 言い訳をやめる

これは、**「行動する人」の6段階の成長物語**です。

そして、私がこのシリーズを書いてきて、一番実感していること。

一日一善を続けた結果、動くことが習慣になり、自分の気持ちが楽になった

これは、大きな改革ではなく、小さな一歩の積み重ねが生んだ変化です。「立ったまま切断できる台」も「持ち主不明品仮置き場」も、始まりは全部「一つだけ」でした。

📖 やってみる力編の集大成として

7つの習慣 ── 主体的である(第1の習慣)

やってみる力編の集大成として、もう一度この本を紹介します。
7つの習慣の第1「主体的である」── 「反応的」ではなく「主体的」に行動する考え方の源流。
考える力編①・やってみる力編①でも紹介した、業務改善の土台となる一冊。やってみる力編の完結にも、この本が根っこにあります。

Amazonで見る →

次回から、続ける力編①へ

シリーズ次章は、**続ける力編**です。

気づいて、考えて、伝えて、やってみるところまで来ました。
次は、いよいよシリーズ最終章 ── 続けるです。

やってみることは、始まりに過ぎません。それを続けて、習慣にしていくことこそ、最大の改善力です。引き続き、お付き合いいただけたら嬉しいです。

小さな一歩で、いいアイデアを「活かすアイデア」に

やってみる力編、これで完結です。
6本にわたってお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

最後に、私の本音を一つ。

小さな一歩で、あなたのいいアイデアを、活かすアイデアにしていきましょう

「大変そう」を「一つだけならできる」に変える。
「誰かがやる」を「私が一つだけ動く」に変える。
「後で」を「今日、一つだけ」に変える。

それだけで、「いいアイデア」で終わらせずに、**「活かすアイデア」**に変えられます。

動くことが習慣になれば、気持ちも軽くなります。
それは、私が実際に経験したことです。

「大変そう」でモヤモヤしていた日々から、「今日は一つだけ」で心が軽くなった今まで ── その間に、多くの試作品と、多くの失敗と、多くの学びがありました。
その全てが、私の中で「動くことは怖くない」という確信になっています。

今日も、机の上から。
半径1m以内、1秒から、引き算から、流れから、他者から、目的から、相手から、見える化から、冷静さから、数字から、聞くことから、動くことから、引っ張ることから、巻き込むことから、失敗を恐れないことから、今日やることから、そして、言い訳をやめることから

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